
シークワーサーって柑橘系の果実ですが、中々なじみがない人も多いかと思います。
同じようなものとしてカボスとかもありますが何が違うのか?
なんでもシークワーサーには長寿につながるような成分がたっぷりあるそうなんですよ。
シークワーサーは認知能力の低下を抑制する?
認知症は「治す」為の薬は開発されていないようで、今では「予防」という考え方が中心になっています。
予防の基本は運動や頭を使うこと、そして食べ物であり、その中でも今注目されているのが、シークワーサーに含まれている「ノビレチン」だそうです。
シークワーサーには認知症などの改善に効果が期待できる成分「ノビレチン」が多く含まれており、最近話題となっているようです。
ノビレチンは、ポリフェノールの一種で認知能力の低下を抑制するもので、主に柑橘類の食べ物に含まれているそうです。
柑橘類の中でも、ポンカンや、シークァーサーに多く含まれていて、今までも抗酸化作用や抗糖化作用といった老化を抑える働きが報告されていたわけですが、最近になって、認知症に対しても有効性があることが、確認されたそうです。
他にも多くの効果が期待されている成分で、血糖値上昇を抑制、脂質代謝の改善、肝機能障害の改善、がん抑制、かゆみ・アレルギーの改善、メラニン合成の阻害などなど。
すごい成分なんですね!
ノビレチン摂るならシークワーサーが一番!

ノビレチンは柑橘類の果皮や果汁に含まれる成分ですが、ミカンやグレープフルーツなどよく目にする柑橘類にはあまり含めれていません。
代表的な柑橘類のノビレチン含有量ですが、100g当たり、グレープフルーツ1mg、ミカン24mg、カボス89mg、ポンカン127mg、なんとシークワーサーは267mgとダントツの含有量です。
このように他の柑橘類に比べ、およそ2倍~12倍も多く、そして果汁よりも皮には400倍ものノビレチンが含まれているそうです。
シークワーサーも熟すと、オレンジ色にみかんのようになるんですね。
シークワーサーの美味しく食べるには

シークワーサーに色や形大きさなど似たような柑橘ではカボスなどもありますが、一般的な使い方は、焼き魚に添えたり、レモンの代わりに絞るような使い方が多いかと思います。
特産である沖縄県でも、レモンの代わりに果汁を飲み物や料理、醤油に加えるなどの使い方が一般的のようです。
先にも書いたように、果汁よりも皮にノビレチンが多く含まれているわけですから、皮ごといただきたいですね。
ただ、皮までとなるとどのようにするのか?
皮ごと食べる?すりおろして使う?乾燥させ煎じて使う?
種も多いし、処理するのには手間がかかりそうですね。笑
一番いい方法はジュースにして飲むのがいいと思いますが、自宅で皮ごとミキサーにかけても苦みなどもでてあまり美味しくありません。
しかし、原液のジュースなら数多く販売されていて、いつでも手軽に使うことができます。
そんな、シークワーサージュースですが、どんなものでもいいというわけではありません。
先の画像のようにオレンジ色になるまで、熟すと大きく甘くなるそうですが、どこでも青いままで売っていますし、青いまま使っています。
その理由は、完熟したシークワーサーは完熟する前の青切りの時より、ノビレチンの含有量が少なくなるからです。
ノビレチンは熟していくとともに減少してしまい、なんと含有量が70%以下にもなってしまうそうです。
ノビレチンを多く摂るのであれば、熟す前の青い状態の実を、皮ごと絞った「青切り」の状態がよく、それらを美味しくいただくには、シークワーサーストレートジュースが最適ってことですね。
認知症の発症リスク軽減に期待!
認知症を発症するのは、70代以降と想定されていますが、軽度認知障害はその数年前から症状がみられると言われています。
そんな意味からも50歳を過ぎたころには、認知症の予防を意識した生活をした方がいいわけです。
柑橘をほぼ毎日食べている人は認知症の発症リスクが、週2回以下の人に比べて「14%」低下しました。週に3~4回食べている人でも「8%」の低下があるとの報告もあるそうです。(引用:医学ジャーナリスト松井宏夫)
沖縄で多く採れるシークワーサーですが、その中でも生産量が多い大宜味村(おおぎみそんは長寿の里7としても有名で、「甘酸っぱく、食べ始めると止まらない独特な味は、美容・健康・長寿の源になっている。」とホームページでも紹介されています。
まとめ
シークワーサーと言われていますが、正しくは、沖縄の方言で「シー」は酸、「クヮーサー」は食べさせるの意から、シークヮーサーが正しい呼び名。和名ではヒラミレモン(平実檸檬)。
我々大宜味老人は自然の恵みにその糧を求める伝統的食文化の中で、長寿を全うし、人生を謳歌している。(大宜味村ホームページより抜粋)
大宜味村の方々が長寿であるのは、自然の恵みと人生を謳歌しているからであり、シークワーサーに含まれるノビレチンの成分が、その一役をかっているからなんでしょうね!